創業64年

リフォームプラン

幼い頃から大のおばあちゃん子で、いつか一緒に暮らしたいと希望していた奥さま。おじいさまが亡くなられて一人暮らしになったおばあさまが心配で、ご自身も結婚して新居を探していたことから、同居案を家族に相談。おばあさまが環境を変えずに暮らすことができ、先祖から受け継いだ家も活かせることから、異世代が快適に暮らせる家にリフォームすることに。
　和室がつながって使いづらい間取りを、廊下を設けて整理したいという希望を数社に相談。技術的に難しいとの回答ばかりだった中、「古い家の良さと若い世代の暮らしやすさを両立しましょう」と前向きに考えてくれたハートフルハウスに依頼を決めました。
　心配した経年による駆体の劣化は、古民家鑑定士の資格を持つ建築士が調査した上で、木材の取り替え補修、防蟻処理、床下の湿気対策を施して安心できるものに。
　間取りは、用途に応じて空間と動線を整理し、建具の開閉で一緒に過ごす時間も、それぞれの生活時間帯で楽しむ時も気兼ねがないように配慮。
　現しにした重厚な梁や鴨居は、現代の木目の内装材や漆喰風のクロスと調和させて、モダンでどこか懐かしい空間を確立。古民家の風情と現代の暮らしやすさが融合した住まいは、おばあさまも小さなお子さんも心して笑顔で過ごせる家になりました。

以前は客間を兼ねたホールで、土間と居室の中間の高さになっていました。
堂々たる梁の佇まいが迎える圧巻のエントランスホール。
玄関ホールは、古民家ならではの梁を現しにした風格を感じさせる空間に。エコカラットを貼った正面の壁は、扉と飾り棚で美しいシンメトリーデザインに仕上げました。梁を現しにした高さと広さが印象的な玄関ホールは、おばあさまやお子さんも出入りしやすいなだらかな3段ステップに。正面はキッチン、左手はリビングにつながり、右手の壁には鞄やコートが収納できるクローゼットを設置。

リフォーム前のキッチンは北面にあり暗く冬は寒かった。天井が低く、狭い印象でした。
リフォーム後、リビングの隣に設けたダイニングキッチン。キッチンはハートフルハウスのショールームの雰囲気を気に入り、キッチンカウンターの下にガラス扉のカップボードを設置した対面スタイルに。床は落ち着いたブラウンでまとめました。

親族が集まってもゆとりの大空間に掘りごたつを囲める小上がりを...。お盆やお正月には親族が集まって楽しめるように、広縁と和室二間を明るく広々としたリビングにしました。床の間と仏間の前は堀りごたつにもでる小上がりを設置。障子風のアクリルパネルを全開にするとDKと一体感が生まれ、閉めると独立した空間としても使えます。

床の間と仏間は床板を再利用し、小上がりの高さに揃えて。客間として使う時や空調効率を上げたい時は、窓側まで引き戸を閉めて空間を分けられます。

おばあさまの寝室近くに設けたトイレは、将来、車椅子でも使いやすいように広く。手洗いカウンターも、手摺りを兼ねられる位置に設置しました。ペーパーホルダーとリモコンの裏側には収納があり便利。カラーコーディネートはご主人の選択。

メンテナンスしやすいシステムバスに。高さの必要な洗い場側を高くしたことで、勾配天井の下でも天井高が気になりません。

図面